アメリカへの留学、インターンシップやアメリカ転職で渡航したら、まず準備をしたいのが「ソーシャルセキュリティーナンバー」です。
通常、税金を払う対象の人のみが取得しますが、今回は留学生も可能なソーシャルセキュリティー番号の取得方法、必要書類、番号をなくした時の手続き、などをまとめました。
ソーシャルセキュリティーナンバー(ssn)とは?
ソーシャルセキュリティーナンバーは、アメリカでは生まれたときに付与される9桁の固有の番号で、免許証などと合わせてIDの役目も果たす大変重要なものです。
これは、日本のマイナンバーのようなもので、アメリカの社会保障(ソーシャル・セキュリティー)を受けるために発行されます。
・アパートの契約、
・電気・ガス・水道などのユーティリティーの契約、
・ローンや銀行口座の開設
・クレジットカードの発行
など、生活の多くの場面で必要となります。
ソーシャルセキュリティーナンバーがなければできないことがたくさんあるのです。
渡米後、できるだけ早く、ソーシャルセキュリティーナンバーを取得しましょう。
ソーシャルセキュリティーオフィスで申請します
ソーシャルセキュリティーナンバーが申請できる場所はどこでしょうか。
アメリカの各地域にある最寄のソーシャルセキュリティーオフィスに行きましょう。
下のサイトからZip Code(郵便番号)を入力し検索できます。https://secure.ssa.gov/ICON/main.jsp
事前予約の必要はありませんが、午後からは非常に混み合い、待ち時間が1時間以上になることもあります。
できるだけ午前中に行きましょう。
ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)申請に必要な書類
持っているアメリカ滞在ビザの種類によって、ソーシャルセキュリティーナンバー申請時の必要書類が変わります。
どのビザの方も共通で必要になるのはSS-5という申請書です。
オンラインでダウンロードできますので、こちらは事前にダウンロードしましょう。SS-5のダウンロード
■L1 VISA(駐在員ビザ)の場合
- SS-5(申請書)
- パスポート(Visa付き)
- I-94
■J-1 VISA(インターンシップビザ)の場合
- SS-5(申請書)
- パスポート(Visa付き)
- DS-2019
■F-1 VISA(留学生ビザ)の場合
通常、留学生はアメリカでお金を稼ぐことができないため、ソーシャルセキュリティーナンバーは取得ができません。
しかし、学校に認められたアルバイトをする場合に限って、ソーシャルセキュリティーナンバーが発行されます。
在学中の留学生がSSNをもらう方法として、認められたアルバイトとは以下です。
1、On-Campus job:学内でのバイトをするとき(Non federal work studyのみ)
2、Off-Campus job:CPTで学外で働くとき(CPTは留学期間が9ヶ月以上経過してから&学期中は20hour/week、休暇中は40hour/week)
必要書類は他のビザより多くなり、以下です。
- SS-5(申請書)
- パスポート(Visa付き)
- アメリカの学校から発行される書類 I-20(Certificate of Eligibility for Nonimmigrant Student Status)
- I-94
- 学生証
- Employment Letter(学校で雇ってもらうときに、教授からの確認書)
- Letter of Eligibility(学校で雇ってもらうときに、学校の学生課からの確認書)
※最後の2つは、学校に先に連絡をして書類を出してもらう必要がありますので、早めに行いましょう。
オフィスでの申請の手順
書類がそろったら、ソーシャルセキュリティーオフィスに持っていきましょう。
混み具合にも寄りますが、2~3時間見ておくと安心です。
1、オフィスの待ち番号券を取る。
2、番号が窓口で呼ばれたら、書類を窓口の人に渡して、ソーシャルセキュリティーナンバーを取得したいと伝えましょう。
3、窓口の係の人の質問に答える。
※質問内容は以下でした。
- 今までにアメリカに来た事は?
- 来たことがあるなら、どのぐらいの滞在期間だったか?
- その時の来米の目的
- 何度目のソーシャルセキュリティーナンバーの申請か
これで何も問題がなければ、修了です。
申請後取得までの期間
ソーシャルセキュリティーナンバーをオフィスで申請し、次期にも寄りますが、10~14日程度で自宅にカードが郵送されてきます。
このカードは、日本のマインバー通知カードのように、紙きれですので大事にしましょう。
署名欄があるのでそこに署名をします。
ソーシャルセキュリティーナンバーが届いたら大切に保管を!
Social Security Numberは、アメリカで最も重要な個人情報の一つです。
通常、アメリカ市民の多くは個人情報保護のために自分のSSNを暗記しています。
様々な場面で、ソーシャルセキュリティーナンバーの下四桁を聞かれることもありますので、できれば暗記しておくとよいでしょう。
また、とても大切なものですので、しっかりと保管して、お財布などに入れて持ち歩くのはやめましょう。
ソーシャルセキュリティーナンバーを紛失、忘れてしまったら?
ソーシャルセキュリティーナンバーは、一人に1つだけ発行されるものです。
カードは紛失しても再発行が可能ですが、銀行口座や保険など、お金にかんする多くの重要な個人情報がソーシャルセキュリティナンバーに紐付いています。
外部にこの番号が漏れてしまうと不正に利用される可能性があります。
番号を覚えていても、カードをなくしてしまった場合でも、必ずセキュリティーのために、紛失届を出しましょう。
1、IRS(Internal Revenue Service Identity Protection Unit)にソーシャルセキュリティカード紛失・盗難したことを報告する。
IRSは、アメリカ合衆国内国歳入庁、日本の国税庁のようなものです。
毎年アメリカで決められているタックスリターンなどの納税申告書に不正使用されないようにするためにIRSに報告します。
2、アメリカの調査会社に報告。
Credit reporting company(信用調査会社)に連絡しましょう。
他の信用会社にも報告をしてくれますので、クレジットカードなどの不正を予防できます。
3、ソーシャルセキュリティーナンバーの再発行。
政府ページから、”New or Replacement Social Security Number and Card“を選択して、新しいソーシャルセキュリティカードと番号の申請をしましょう。
まとめ
ソーシャルセキュリティーナンバーは、アメリカの生活でなくてはならないものです。
まずアメリカに到着したら早めに申請をし、番号を取得しましょう。
そののちは大切に保管をし、必ずなくさないようにしましょう。
この他、アメリカに着いたら、すぐにしたいこととして携帯電話の契約や銀行号座開設の方法なども紹介しています。ぜひ参考にして素敵なアメリカ生活をお過ごしくださいね!

